チェリまほを見返した恋愛経験ゼロ女の話
初めに、、、
私はBLの世界には疎い。
攻めとか受けとか男性同士だから興奮するとかそういう類いとは縁遠い感想だと思う。
ただ男性と男性だった、そういう人間を何かで括らない恋愛が素敵だなと思って見ている。
人が人を好きになる過程としてみている。
そしてもうひとつ、申し訳ないのですが漫画は読み終えていません。。
ドラマだけでこの作品を語るだなんておこがましいかもしれないけど、私の価値観を大きく広げてくれたこの作品をこの小さな場所で独り言として呟かせて欲しい。
近年、LGBTQ+等の様々な性的指向や恋愛指向が幅広く知られてきている中で、
25歳目前にして恋愛未経験の私は、自身がどの括りなのかすら分からず、今後誰かを好きになれるのかも危うい状況である。
故に私にとって分類分けして名前がつくことは、居場所ができたようでいて少し息苦しく感じることもあるのだ。
さて、本題へ戻ろう。
安達と黒沢はどうだろう、男だから好きになったという訳では無い。そこが〝私にとって〟このドラマの要になってくる。
湊と柘植もそうだ、最初はセクシャリティに関係なく、お互いのことを知っていくうちに好きになっていった。
現実世界での私も人を人として見ているという点でとても共感してみることが出来た。
異性として意識している訳では無い、ただ人間として好きだと思う瞬間があってそこから溢れて止まらない何かがあるのだと思った。
恋愛に性別なんて関係ない!!と大声で言える時代はまだ少しだけ早いかもしれないけれど、そもそも人として良いところを見つけていくのは大切な事だ。
そんな大切なことを忘れて、アラサー目前の私は焦っていた。
世間体の常識や年齢に縛られて、焦った私は無意識に条件を絞り、マッチングアプリを入れてみた。
無理だった。
顔も素性も本当かわからない人と会うなんて私にはハードルが高すぎる。男性が少し苦手な時点で異性を意識してしまっているのだろうか。
ちなみにゆるゆるとジャニオタ、俳優オタ、お笑いオタをやってきた身としては男の人を推すことは容易い案件なのですが。。
そりゃもちろんこちとら中2からオタクやってますから、もしも最推しと結婚できます!とか訳分からん夢みたいなことがあったら受け入れさせていただく所存ではございますが、そんなこと絶対ありえない世の中だってことは十分身に染み込みすぎてヒタヒタのおでんみたいになっている。。(?)
だからこそオタクとしてでは無く、その辺を歩いている皆様と恋に落ちることが出来るのか?と自分自身に問うて、そして向き合っているのだ。
そんな切羽詰まった時に観たくなる。
それがチェリまほ、、、
尊い。。世界が柔らかいんだ。
これはヒロインに感情移入するドラマじゃない。
一人一人を応援したくなるもどかしくて純粋なお話なのだ。
顔とか仕事とか年齢とか周りの目とか常識とかこの世界にはやっぱり色んなものが付きまとっていてややこしいのが現状。それにも関わらず、こんなにもピュアな世界があるのかと。
もちろんチェリまほだって男性と男性という世間の常識や垣根を超えていく葛藤が描かれている訳だが、人間が優しく暖かいんだよな、、、
湊と柘植
安達と黒沢
この互いの世界の中で世間体の常識じゃない、新しい常識やルールをもがきながらも築いていく姿がなんとも健気で尊い。
ルールを押し付けたり無理に広げるのではなく、小さなことを一つ一つ積み重ねていく事が幸せだと教えられた。
それに、垣根が高いからこそ2人でいれるだけで幸せって思えるんだろうなって思うシーンが沢山あった。
相手の心にも自分の心にも触れてちゃんと話し合って一つ一つ解決していってまた絆が生まれる
いいなーーって思った。
そんな単純じゃないかもしれないけど、私も人類愛だ!って思って色んな方へ目を向けてみた。
LGBTQ+に関係なく、人間として目を向けてみた。
それで好きがわからなくても尊敬はわかると思って、ある方を推してみた。
その方は知り合い曰くLやBに当てはまる方、普段から男性のような風貌をしている。
そして友達ではなく、知り合いの友人。
推せるポイントは仕事との向き合い方。
だが、少しラフに話せるくらいになった時に、突然繋がっていたSNSの関係を絶たれてしまった。特に何をした訳でもない。好きというアクションを起こした訳でもない。(そもそも好きかも分からないので起こす気が皆無)
あーーとっても難しい。好きを知る段階でつまづいてしまった。
一方通行でもいいと思った。
一方通行すら出来なかった。
でも学びはあった。
尊敬できるだけじゃダメだということ。
知る度にどんどん好きになって、お互いのすれ違いがあってもその先に理解し合いたいと思えるような人が好きってことらしい。
焦っていたアラサー目前女としては目からウロコ。。。
そして、ゆっくりのんびりでいいのか、失敗してもいいのか、と。
そっかこれは恋愛の好きではなかったのかとか、これは本当は好きだったのかなとか。
チェリまほをみて、夢や目標や好きを大切にしていて、その価値観や努力を肯定した上で支え合ってできている絆を愛だと感じた。そしてその先に溢れるものが+αの恋愛である。
仲間以上の恋人たちだと思う。
恋愛経験皆無の私から見たらこれが純粋な恋愛の教科書なんじゃないかと思ってしまうくらいに純度百パーセント。
そして、私としては共感待ったナシの藤崎さんのシーン
首がもげるほど頷いてしまった。
世の中の常識としてまだまだ女性は結婚や出産が当たり前という世の中だけど、周りの価値観に囚われず自分が今何を頑張りたいかを大切にして生きている。とても素敵だと思う。
「誰といるとかいないとか、恋愛するとかしないとか、全部その人の自由だけど、何を選ぶにせよ自分がその自分を好きでいなきゃ」
そう言える藤崎さんは強くてかっこよくて素敵だ。
私もクリスマスは映画みながらケーキ食べたいかも
(まだ全然先だけど、、笑)
このお話はただのBL漫画じゃない。
少し立ち止まってこれからの人生や価値観と真正面から向き合って、大切に大切に前に進む為の教科書なのである。
久しぶりにブログ書いたからより乱文になってしまった。。
以上。