好き以外のオタクの仕方を知らない
少し前、とある芸人さんが炎上しかけた時の話。
お客様と呼ばれたことに怒ったファンが居た。
だけど私はこの怒りについて本当にチンプンカンプンだった。
ファンだろうがオタクだろうがお客様だろうが認識の違いなだけでだいたい同じだと思ってるからだ。
もちろん熱量にも質量にも方向的にも全然違うけど、好きなことに変りはなく、何よりも演者から見える私達に区別など付けようがないのでは無いだろうか。
『お客様』
ここに一線を引かれた!と。
けれどそんなこと当たり前なのに、今更気づいたのか(笑)と、少し呆れてこの界隈から離れたくもなった。
シンプルに治安が悪い。
民度が低い。
お客様という呼び方はお互い依存も何も無く、敬意を払っている呼び方だと私は思う。芸に対して、それにお金を支払っている私達という良いパーソナルスペースを保った綺麗な相互の形であると思っている。
だからこそ違和感を感じたのだ。
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オタク落ちと卒業
私の遍歴
女性アイドル→ジャニーズ→俳優→芸人
ここでタイトルに戻るけれど、私は好き以外のオタクの仕方を知らない。
好き・尊い・可愛い の三部構成。まるで語彙力を失った動物である。このような状態で全ての界隈をオタクとしてさまよっていると、長年こびりついた推し方が残ってしまう。
これではダメだと気づいたのは、芸人を推し始めて3ヶ月経ったくらいだろうか。
……最初は
友達と連絡を取り合った時、最近お笑いにハマっていることを聞いた。そう言えば私も昔からお笑い好きだったし、この機会にお笑いライブに行ってみようと。
毎日働いて帰るだけの日々、推し事にもハリがなくて、単純に楽しいことを見つけに行きたかった。何より帰りに笑って帰るなんて素敵だと思った。
そんな思いも虚しくコロナで全て行けなくなった。悲しいけどテレビやラジオ、配信、YouTube、SNSがある。オタク街道を突き進んできた私にはこの状況でも推しをいくらか作ることは容易い事だった。
推し始めて少し経った時、上記のプチ炎上があった。めちゃめちゃ違和感を感じた。
私は芸にお金を払いたいしお客様でいたいと思った。
でも長年こびりついたソレはなかなか頑固で剥がれない。
どうしても可愛いし尊いと思ってしまう。芸も好きだけどって……クソッ……
人間として、異性として、演者を推すことに違和感を感じている時点でオタ卒しているのかもしれない。
押し付けがましい期待は捨てて、いま好きな芸や物に影響されながら自分を構成して生きていきたいと思った。そっちの方が幾分か豊かで自分を好きになれそうだ。
そんなちょっと背伸びをした話でした⸜🌷︎⸝
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